角度規制装置

作業規制装置とも呼ばれるが、作業床が設定された作業範囲を越えようとしたとき、ブームの作動を自動的に規制する装置で高所作業車の転倒を防止するためのものである。

トラック式高所作業車の能力を最大限に使うためには 後方へブームを伸ばす事
トラック式高所作業車の能力を最大限に使うためには 後方へブームを伸ばす事(図1)

図1は17m型高所作業車の作業範囲図であるが、Aの位置(最大角度で最大地上高さ)まで上げ、Bの位置までブームを倒したところで転倒防止のためブームは停止し、それ以上倒す事は出来ません。 それ以上ブームを倒すには、規制範囲内にブームを少し縮める事により下げることが出来ます。

【注意】
何らかの故障またはトラブルで、非常スイッチを使ってのブームの操作は、作動規制装置がキャンセルされるために転倒方向(ブームを伸ばす、または下げる)への動作は絶対にしないで下さい。

●フルブームタイプ
架装シャーシの種類で高さはそれぞれですが、図2の作業範囲図のようにフルブーム(ストロークエンド)の状態でブームを縮めること無く倒す事の出来る機種もあります。 使用前には必ず作業範囲図を確認してください。

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図2